【新 当院の特徴ある医療シリーズ 50】 犬の慢性腎臓病の 新・治療法 を紹介致します

↑ 上のイラストは、犬の腎臓病の重症度別を表したものです。

■ 左が正常です。

■ 右が今回話題の『慢性腎臓病』です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/FKMla

 

■■■ 犬の“ 旧名: 慢性腎不全 ”治療 ■■■ 

 

 

◆◆ 腎臓にはいろいろな機能がありますが、その代表的なものは

 

① 尿を作ること

② 尿と一緒に老廃物を排泄することです。

 

 

 

■■ したがって、腎臓に障害が起こると、身体中の老廃物(毒素)をろ過する機能が落ち、身体の中に実際に毒素が溜まることによって、気がついたら尿毒症に陥ってることがあります。

 

 

■ 特に犬の腎臓は「老廃物のろ過」に重点がおかれているため、犬では腎障害をいち早く見つけてあげることが重要となります。

 

 

 

■■ 一般的に慢性腎臓病の場合、障害を受けた腎臓細胞をお薬などで回復させることはできないと言われているため、これ以上、腎臓が悪くならないよう療法食による食事管理と食欲不振や体重減少を回復させ、QOL(生活する上での質的向上)をあげるための治療が重要になってきます。

 

 

 

■ 特に当院では、慢性腎臓病に対しては『 いかにQOLをあげるか 』ということに重きをおいており、そのため副作用がなく、QOLを上昇させる効果のある『 ドイツ式自然医学療法 』を治療に用いています。

 

 

 

■■ ワンちゃんの慢性腎臓病の症例を紹介をいたしましょう。 セカンドオピニオン診療です。

 

 

 

■ 10歳、オス(去勢済)のワンちゃんです。

 

 

■ 1週間に数回の嘔吐があり、元気・食欲もないので近くの動物病院に行ったところ『慢性腎臓病』と診断されたとのこと。

 

 

■ 点滴のために数日間通院しましたが、食欲は戻らず、体重も減り始めたので、ホームページをみて当院に来院したとのことでした。

■ 当院においても身体検査、血液検査、尿検査を行ったところ、血中尿素窒素(BUN)・クレアチニンの数値が高い値を示し、尿比重が低く、尿蛋白精密検査(UPC)も高値であったことから、総合的に判断した結果、かなり進行した慢性腎臓病であることが分かりました。

 

 

 

■ そこで、今回の場合も、まずは腎臓病の進行を防ぐため療法食を処方することとし、食欲向上のための対処療法を行いながら、さらに「ドイツ自然医学療法」での治療も始めました。

 

 

■ その後、通院治療を続けたところ、嘔吐もなくなり食欲も徐々に戻ってきました。

 

 

■ また、血液検査を実施したところ、いずれの数値も回復傾向を示していました。

 

 

■ さて、現在も治療は進行中ですが、日増しに元気になるワンちゃんをみて「定期検査の結果が楽しみです」と飼い主様もおっしゃってくれました。

 

 

■ お困りなことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

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